過去のNeoCoreサミット

NeoCoreサミット2010「現場革命!!」

講演者に聞く!NeoCoreサミット2010 【京都大学 内藤様】

NeoCoreサミット2010 講演者レポート:京都大学様京都大学地域研究統合情報センター
准教授 内藤 求 様
(株式会社ナレッジ・シナジー)

セッションB-1<技術解説>
京都大学地域研究統合情報センター
株式会社ナレッジ・シナジー
トピックマップとXML(XML DB)を基盤とした情報/知識管理
XML文書は、論理構造を持ち、構成要素がタグにより明示されています。構造、構成要素を利用した検索が可能です。異なる情報システムの間でのデータ交換を主要な目的の一つとしています。組織には、表形式のものの他に、圧倒的な量の構造的、半構造的な情報リソースが存在し発生しています。それらとの親和性があります。W3C及びISOの標準であり、データそのものはテキスト形式であるため、データの永続性を確保できます。すなわち、情報リソースへの投資があまり無駄になることがありません。
XMLデータベースは、XML形式の文書をそのまま格納し管理します。検索用インデックスの作成技術も成熟しており、検索スピードも十分に早い、さらに、きちんとした理論に基づいた問合せ言語も実用の段階に入ってきています。
トピックマップは、情報/知識を利用者の持つ概念体系に合わせて分類、整理、体系化、組織化し見つけやすくします。サイバースペースにおいて高度に構造化された索引のような役割をします。XMLの前身であるSGMLを作成した人達を中心に構想されたISOの標準であり、その魂を継承しています。トピックマップそのものは、情報リソースから独立していて、情報リソースの形式を問いません。利用目的に合わせて多様な視点を設定でき、新しい視点の追加、変更も情報リソースの変更なしに容易にできます。対象領域を、主題(概念)を中心にモデル化し、主題に基づいて組織内外の情報/知識を結び付けていくことができます。
トピックマップとXML技術の組合せにより実現できる、柔軟性、拡張性に富み、概念ネットワーク上を航行可能な、つまり、知的活動をこれまでよりも人に優しく支援することが可能な情報/知識管理システムを紹介します。
講演者:
京都大学地域研究統合情報センター 准教授 内藤 求 氏
Q1:イベント自体の雰囲気はいかがでしたか?

サイバーテックの方々の周到な用意とスムーズな運営、多くの熱心な聴講者で、非常にいい雰囲気だったと思います。

Q2:XMLやXML DBに対する期待度は感じられましたか?

爆発的に増加し、多様化するディジタルコンテンツを、安全かつロバストに格納し、有効活用できる環境の出現に対する期待度は非常に高いと感じました。

Q3:本イベントを通じて、内藤様が得られたものは何でしょうか?

多くの方に、トピックマップについて知っていただいてよかったと思っています。 特に、数名の方と個別相談室にて、情報/知識管理について掘り下げた議論が出来たことがよかったと思います。

Q4:こうすれば良かった、という点があれば教えて下さい。

他の発表にも参加する時間があればよかったと思っています。それと、発表時間に余裕があればもっと良かったと思いました。

Q5:本イベントへの登壇は有意義でしたか?

発表の機会をいただき、さらに、準備段階から発表本番まで、いろいろご支援いただき、大変感謝しています。

Q6:最後に、XML、XML DBに関する御社の強み、アピールポイントをお書き下さい。

1990年代の後半、XML規格の策定のころから、XMLに関わっており、豊富な経験を有しています。今や、XMLは、ソフトウェアツールの設定情報、アプリケーション間の情報交換、論文のような複雑な構造の文書の記述など、あらゆるところで利用されています。

最大の特徴の一つは、標準化された、つまり、オープンな技術ということだと思っています。 ただ、いかに優れていても、一種類の技術だけで、すべての利用者のニーズを満たすことは不可能だということも知っています。多様な分野の多様な要求を満たすためには、オープンな技術を適材適所に組み合わせてソリューションを提供していくことが重要です。

弊社は、XML技術とともに、トピックマップについても熟知し、豊富な経験を有しています。トピックマップは、情報/知識を利用者の持つ概念体系に合わせて分類、整理、体系化、組織化し見つけやすくします。サイバースペースにおいて高度に構造化された索引のような役割をします。トピックマップは、問題領域に存在する主題、主題間の関係、及び、情報リソースとの関係を、トピック(Topic)、関連(Association)、及び、出現(Occurrence)でモデル化してコンピュータ処理を可能にします。主題に基づいて組織内外の情報/知識を結び付けていくことができます。XMLの前身であるSGMLを作成した人達を中心に構想されたISOの標準であり、その魂を継承しています。トピックマップとXML(ともにオープンな技術)の組合せて、柔軟性、拡張性に富み、概念ネットワーク上を航行可能な、つまり、知的活動をこれまでよりも人に優しく支援する情報/知識管理システムの実現が可能になります。

株式会社ナレッジ・シナジーは、そのような情報/知識管理システムの創出に、利用者の方々と一緒になって、全力で取り組ませていただきます。

ページのトップへ